VIN CINQ 〜ヴァンサンク〜

伊万里に「ヴァンサンク(VIN CINQ)」というフレンチレストランがあります。

2年前の誕生日に夫が連れて来てくれたお店です。

カジュアルに本格的なフレンチを良心的な価格で食べさせてくれます。

今回の誕生日もここへ連れて行ってくれました。

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2年前と同じ窓側の席で、¥2,700のランチコースをお願いしました。

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まず前菜なんですけど、ヴァンサンクのシェフが作るソースはどれも絶品で、どうやっても私には真似が出来ません。

魚介類とリーフのチョイスも間違いないんですけど、味付けも「カンペキ」。

どうやったらこんな味付けが出来るんだろう?

洗いたての真っ白なお皿みたいになるまで、残ったソースを自家製パンにつけて食べました。

美味しいお店には何軒か出会えていますが、このソースを超えるものにはまだ出会った事がありません。とにかく、すごくすごく美味しいのです。

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続いて、なすとトマトの冷製スープ。

シェフの作るソースをめいっぱい飲める…みたいな嬉しいスープです。

外食をする際、それに何が入っているか、どう作られているか解読しながら食べるんですけど、ヴァンサンクの味だけはどうしても解読できない。私のレベルでは到底無理なんだろうなと思いつつも、ひとくちひとくちを堪能しながら食べていきます。

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メインです、和牛ステーキ。海老のフリットとテリーヌ的なものとポテト的なものもついてきます。ここにオニオンソースをたっぷりかけていただきます。

まず¥2,700のコースでこんなに上質なお肉がこのボリュームで出てくるとか。

お肉は柔らかくて脂肪分は少なめで味がしっかりしています。オニオンソースもびっくりする程の量を惜しげもなくたっぷり出してくれて、私も調子に乗ってたっぷりかけて、残ったソースはまた自家製パンで楽しみます。

テリーヌ的なものも、ポテト的なものも、ソースも、これまたどれも解読出来ず。

こんなに解らないなんてちょっとショックなんですけど、勉強が足りなすぎますね。そしてシェフの腕と舌がすごすぎる。

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デザートはこちらで採れたブルーベリーソースのかかった自家製アイスクリームとコンポートの下にもちろん自家製のプリンが入っていました。

ブルーベリーソースの絶妙な酸味と甘みが、なめらかなアイスクリームとピッタリです。その下にはアボカドのシャーベットが入ってるんですけどこちらはあえて甘みを抑えてありました。ヴァンサンクの奥さんに尋ねるまで、アボカドだって気づけませんでした。

プリンも非常になめらかで、カラメルソースの焦がし具合と甘さも絶妙。ほんとすごい。

 

最後に珈琲でしめてランチコースを終えたのですが、もう大満足。

ひとつひとつのソースや味付けを今も思い出しながら書いています。どの素材を使って作ったのか分かるものもあるんですけど、その他に何が使われたか、どの様な手法で作られたか想像すらつかない。

ほぼ添加物を使わず作られています。

シェフはどこで修行されてきたのだろう。

 

切り盛りされている奥様(お母様かな?)に尋ねてみたところ、シェフには素晴らしい出会いがあり、また舌を鍛えるべく家庭環境に育ったそうです。「あぁ…」と大きく頷きました。

出会いと環境、このふたつの要素がいかに大切か。

 

そして………

今月18日でお店を閉めてしまうとの衝撃的なお話を聞いてしまった…

閉店前の誕生日に来られて本当に良かったのですが、今後シェフの料理を食べる事が出来ないなんて…

 

帰りにパンとドレッシングを購入しました。

パンは軽くトーストすると外側がサクッと内側がふわっとします。トーストせず薄く切ってパテなどを乗せて食べるのも好きです。

ドレッシングは何にでも合うんですけど、この貴重な一本のドレッシングを味わいながら、使い切るまでの間にせめて真似出来る様になれたら…

 

最高に美味しいフレンチを教えてくれたヴァンサンクに感謝です。

今回がヴァンサンクでの最後の食事になるなんて考えてもみなかったので、ショックが大きすぎるのですが、シェフの料理に出会えた事自体とても幸運だったと思います。

 

閉店日まで毎日通えたら良いのに…

表には出て来ないシェフに思い切って声を掛けてみたかった…

おこがましいけど、ソースのレシピをひとつでも、ヒントだけでも尋ねてみたかった…

 

うわ、泣きそう。

 

もっともっと勉強して、いつかシェフの味にちょっとでも近づけたら良いな。

ヴァンサンクは、私の人生において大切な出会いのひとつです。